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人体に有害なホルムアルデヒド
検出されません(日本農林規=JAS基準による)。特にウールカーペットに関していえば、
空気中の化学物質を素早く浄化する能力を持っていることが化学的に証明されています。
この浄化能力は一時的なものではなく、30年の長期にわたって室内の汚染物質を吸着し
続け、一度吸着した物質はウールと化学結合するので再び放出しない特徴をもっているこ
とも明らかになっています(ニュージーランド羊毛研究所の調査結果より)。
滑り指数
木質床材に対して半分以下です。また水に塗れても滑り指数が8%しか増えません。フロー
リングは69%増。(東京工業大学 小野研究室データによる)室内で走り回る子供や、足
腰の弱い高齢者の転倒防止に最適です。
転倒時の衝撃力
日本工業規格(JIS)に定められている「転倒衝突時の床の固さの試験法」により、カーペッ
トの衝撃吸収性が証明されています。
@カーペット+アンダーフェルト・・・・82G(衝撃力試験値)
Aカーペットのみ・・・・106G
Bクッションフロア・・・・116G
C木質フローリング・・・・143G
音の吸収と遮音等級
*歩行時や物を落としたときの反響値が木質フローリングより、14〜17db軽減します。通
常音が10db(デシベル)大きくなると、人間の耳には2倍の大きさに感じますので、カーペ
ットは木質フローリングの2倍以上の吸音能力があるといえます。
*カーペットとアンダーフェルトの併用で遮音等級L-35〜40を実現します。この数値は、階
上で子供が走り回っても階下では静寂時に聞こえる程度であり、椅子の移動音や物の落
下音などはほとんど伝わらないことを意味します。
優れた保温性能
*空気は最も優れた断熱材であり、これを多く含む物質は保温性が高いといえます。カーペ
ットは繊維と繊維の間に多くの空気を保持するためもともと保温性に優れていますが、更
にパイルという立毛が3次元の立体構造になっているため、空気をたっぷり含みます。
このため、カーペットの保温性能は数ある床材の中でも卓越しており、冷暖房に要するエ
ネルギー消費を大幅に節約することができます。
*冬場など室内が冷え切っているときに、素足で固い床材の上などを歩いていると足の裏か
ら体温を急速に奪われ身震いすることがあります。硬い床材は一般的に熱伝導率が高く
熱をよく伝えるため、素足や靴からより多くの熱を奪います。
空気を多く含むカーペットは、固い床材よりもはるかに熱伝導率が低いため、急速に熱を
奪うようなことはなく、体からの熱エネルギーの移動を防ぎ、冷えを軽減します。あらゆる
床材の中でカーペットの保温性は最高値を計測します。
(以上 : 日本カーペット工業組合の報告書より)

上記で、ご説明いたしました、『敷き詰め施工』による遮音カーペットの工事方法とは別に、フローリングを傷めずに敷き詰め施工風の仕上がりを実現させる画期的な施工法をご紹介いたします。難易度の高い工事ですが、特殊工法に遮音クッション材を固定させ、フローリングを傷めず遮音等級をLL30以下にグレードアップする、当社オリジナルの遮音工法がマスメディアでも特集記事として採り上げられ、生地の読者の方々からも大変ご好評をいただいております。当社の長年に及ぶ、様々なお客様からのご要望を、我々の経験と、厳選された床仕上げ一級技能士の方々との共同作業を通じ、置き敷きカーペット施工でありながら、美しく、そして高い床遮音性能を確保する施工法が完成し、社会的評価を得るに至りました。
これにより階下の住人の方からの音の苦情から解放されたケースが増えており、このことは快適なインテリア提案を志す我々にとっても、社会貢献につながりやりがいのある仕事です。また、お子様やお年寄の転倒時の衝撃を優しく緩和してくれるクッション性にも優れているため、怪我の予防効果も期待できます。ペットにおいては、室内飼育の小型犬の股関節炎の予防・緩和にその威力を発揮すると好評でございます。クッション性と保温性に優れたカーペットは、そのまま、床に寝転んで眠ってしまいたくなるほどの快適性がございます。「音の不安」のみならず、様々な生活上のトラブルから脱して、「家族がリラックスして団欒できる空間」へと変えることのできるお手伝いさせていたければと思っております。
2010年1月13日
『読売新聞』朝刊・くらし面
「遮音対策」ご提案の様子。

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